晴れない心
5月20日は娘の命日でした。
「千の風になって」が大ヒットしました。
朗々と唄われる歌声が、
「私のお墓の前で泣かないでください、
私は千の風になって漂っています」
という歌詞が 私を癒す事はありませんでした。
かえって 癒される事ができない自分を責めていました。
平成19年9月
娘の死から1年4ヶ月が経ったとき
新聞の「ひと」というコラムである記事を読みました。
「千の風になって」に癒される人もいる。
「でも、私はお墓に泣きに行きます。自分が楽になるから」
そうでした。
あの場所に娘はいるんでした。
そう心を切り替える事ができました。
ところが どれくらい前からでしょうか、
やる気がでない、鬱々とする、だらだらしてる、だるい・・・・
仕事にもレッスンにも行っています。
笑顔で会話もできるし、誘われれば(自分が誘う事もあります)何処へでもでかけます。
でも 心がどうしても晴れません。
誰にだってそんな時はあるのでしょう。
老年性鬱?と思ったり、心療内科を訪ねようか と何度も思いました。
5月16日
新聞の「こころ」というコラムである記事に出会いました。
「東日本大震災」
その被害を受けている人達の話や映像を見ているうちに
身体の中から前向きに進んで行こうという気持ちがだんだん失せていった。
「福島原子力発電所」の事故。
長年にわたって警告の声があったのにとうとう最悪の事が起きてしまった。
その事にどうしようもない敗北感に襲われた。
という記事でした。
その方は最後に
「自分の心の捜してみてください。
あなたを内側から支えてくれた大切な出会いを思い出すことができるはずです。」
と結んでいらっしゃいました。
「生きるレッスン」というお話でした。
私はまだまだレッスン中です。
それでもレッスンを続けて行こうと思います。
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コメント
♪sachiさん
sachiさんもそうだったのですよね。
以前 記事を読みました。
何故救えなかったのか。
そんな事を考えても仕方ない事は分かっていても考える事などなく思いこんで動けなくなる事はありますよね。
でも 自分を生きること。
それは言い聞かせてはいるのですが・・・
投稿: キトリ | 2011年6月24日 (金) 13時39分
うちの息子ももう16年経ってしまいました。
悲しみは忘れられませんね。
代わってやれなかった自分がなんとも憎いです。
あの子のかわりに今まで生きてこられました。
投稿: sachi | 2011年6月11日 (土) 09時31分
♪hittyさん
ありがとうございます。
まだまだ余裕がありません。
私の場合 仕事、バレエのレッスン これが支えです。
風邪をこじらせて3週間 これも堪えました。
年齢を認めなくちゃ です。
hitteyさんの心 嬉しいです!
投稿: キトリ | 2011年6月 4日 (土) 20時09分
千の風に乗ってを聞くと涙が止まらないと、友人の夫が言ってました。
聞く人それぞれが違う思いを持ちます。
私もここ半月イロイロあって心が落ち着きません。
自分では解決できない事なので余計に波立ちます。
ただ負けない!と言う気持ちだけで現在を生きています。
人生はだから面白いと言える日が早く来れば良いのだけど。
素敵な文章有り難うございます。
投稿: hitty | 2011年5月30日 (月) 08時48分