11月27日 君津文化ホールで シューベルト「冬の旅」全曲 を聴いてきました。
小野 忠雄(バリトン)・小野 楊子(ピアノ)。
お二人共 武蔵野音楽大学のご出身で、千葉県立高校で教鞭をとりがら、合唱指導・全国各地でのコンサートにソリストとして活躍してこられました。
2005年教職をしりぞかれて、音楽人生の始まりのベルが鳴った という感じでした。
もともと すばらしいお声ですが、全曲の訳詩も手がけられたということで ほんとに説得力のある演奏になっていました。
《失恋した若者が 追われるように冬の荒野に向かい旅立つ。
心の中には 失くした娘との想い出の日々が 景色・話し声・笑い声などどと共に次々とかけ巡る。
今の若者の前には 全てが色褪せ それどころか 雲・風・雪・氷、枯葉・からす・犬・道標・家々 全てが冷たく叩きのめそうとして襲ってくるようだ。
希望が消えうせ 生命のみが道ずれの旅である。
最後に 孤独に旅を続ける辻音楽師と出会い 僅かな希望が湧いてくる》
ピアノと歌曲がすばらしいハーモニーを醸し出していて 涙しました。
亡くなった娘が君津・木更津で若い日を過ごした ということがなおさら涙を増幅させた感じがします。
3月30日 杉並公会堂で 「J・S・バッハ;マタイ受難曲 BWV244」(全曲)で イエス をうたわれます。楽しみです。
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